興業 2016 4 24
2016年4月24日付けのメールマガジン「国際戦略コラム」には、
このような記事がありました。
日本は本格的な内需拡大策を構築しないと、
円安による外需拡大策では、諸外国の不満が生じてしまう。
日本の衰退は、家電産業の衰退で、
63兆円もの産業が半分以下になったことが大きい。
観光として、外国人が2,000万人も来日したが、
1人10万円を使ったとしても2兆円程度の規模であり、
家電産業の63兆円を代替できない。
この家電産業は、大きな部品産業も下に抱えていたので、
多くの雇用も失われたのである。
(以上、引用)
家電産業が傾いたならば、新しい産業を作っていくことです。
「興業」とは、新しく事業を興すこと、
あるいは、産業を盛んにすることです。
このようなことは、本来、銀行が中心的な役割を果たすのですが、
今の銀行は、四半期決算を考えれば、
短期的な利益を求めざるを得ないでしょう。
そのため、日本の「興業」の中心的な役割を果たすには、
荷が重すぎるのです。
やはり、「興業」には、
10年どころか、20年、30年という視野で動ける銀行が必要です。
日本の「興業」には、
まず、銀行を変える必要があります。
いや、民間銀行は、四半期決算があるので、変えることはできないでしょう。
彼らは、10年後も20年後も、短期的な利益を追い求めているでしょう。
そういうわけで、日本経済も、「短期的な思考」となってしまうのです。
この際、20年や30年という期間で考えることができる銀行を作るべきです。
銀行名は、「20年銀行」や「30年銀行」とした方が、国民にわかりやすいでしょう。
ところで、今の「千円札」の肖像は、野口英世、
「五千円札」の肖像は、樋口一葉となっています。
二人とも、日本の歴史に残る偉人ですが、
二人とも、生前は、お金に苦労した人たちです。
そのせいか、日本経済も、お金に苦労しています。
この際、紙幣の肖像は、渋沢栄一に変えた方がよいと思います。
渋沢栄一は、「日本資本主義の父」と言われる存在で、
理化学研究所の創設者です。